不登校は本当にお母さんのせい?!不登校の家庭によく見られるお父さんのパターンとは?
シマハチのひとり言だよ。
みなさん、PTAの役員ってしたことありますか?
最近では、PTCAと言ったり、PTAという組織ごとなくなったりと、各地で変革もあっているみたいですね。
シマハチも仕事で、PTAも集まりや会議に参加することがあります。
学校に勤めて約20年ですが、PTAにおけるお父さんの参加率の低さというのは、ほとんど変わらない気がしています。
集まった人の顔ぶれを見ると、昔も今も変わらず9割ほどがお母さんです。
地域によっては、もっとお父さんの参加率が高い学校もあるのでしょうか?
でも、「半分お父さんで半分お母さんのPTA」なんて、今のシマハチには正直言って想像もつきません。
20年前に比べ、社会は大きく変わりましたが、このPTA=お母さんの構図は、20年前とほとんど変わらない、遅れたものだなと感じます。
授業参観や個人懇談などの、もっと敷居の低いものに関して言えば、確かに20年前に比べお父さんの参加率も上がってきています。
それでも、多くて2割といったところでしょうか?
「学級懇談会の参加者は、みんなお母さん」という時だって、今も当たり前のようにあります。
ジェンダーに対する概念がだいぶ変わってきた現代ですが、まだまだ子育て自体はお母さんに大きく偏っているという事実の表れなのかなと、シマハチは感じています。
今は夫婦共働きが当たり前になっており、昔に比べお母さんの「仕事」に割く労力の割合が上がっています。
それなのに、お母さんが担う「子育て」の割合が減らないとどうなるのでしょうか?
それは、お母さんの崩壊です。
お母さんが耐え切れなくなって、崩れてしまうのです。
シマハチは、たくさんの不登校の親子と出会ってきました。
その子たちに共通して言えるのが「お母さんの不安定さ」です。
子どもに対し過干渉であったり、過剰反応していたり、共依存の関係にあったりと、
お母さん自体の不安定さは、ほとんどの不登校児の家庭に見られる傾向です。
そして、もう一つ高い割合で見られる傾向が、「お父さんの影のなさ」です。
夫婦の子どもであるはずなのに、そしてその子どもがピンチであるはずなのに、お父さんの姿が感じられない場合が大変多いです。
姿というのは何も「姿を見せない」ということだけを指しているのではありません。
お母さんの言葉、子どもの言葉からもお父さんのことが話題に上ることはありません。
つまり、不登校になっている子どもの家庭背景として、お母さんが一人で子育てを抱え込んでしまっている場合が非常に多いということなのです。
こんな家庭のお父さんのパターンとして多いのが、
・子育て無関心型
・文句だけ言う型
の2パターンです。
子育て無関心型のお父さんをもったお母さんは、子育てに関する悩みをお父さんに共有してもらえません。
二人の子どもなのに・・・。
いいところだけ持って行って、大変なのはいつも私・・・。
といった、不満を抱えながら仕事に子育てに日々奮闘しています。
だからいつか限界がきて、心のバランスが崩れてしまうのです。
この影響はまず子どもの心身に表われます。その一つが不登校なのです。
このようなお母さんは、「お父さんへの不満」を「学校への不満」に変えて、ぶつけてくることが多いです。
そして学校にぶつけることで、教師との関係もこじれていきます。
もちろん不登校が解決することはないので、悩みはどんどん膨らんでいきます。
文句だけ言う型のお父さんをもったお母さんは、「子育てに関する責任は自分にある」と思い込んでいる人が多いです。
お父さんの態度や言葉の端々で、
子どもが不登校なのは私が悪いからだ・・・。
と思い込まされています。
このようなお母さんは、自分を責め続けているので、学校にぶつけることもできません。
「どうしたらいいのか分かりません。」と学校で涙を流して苦しんでいる姿もよく見ます。
家庭だけ守っていればよかった昔とは違い、お母さんは今、社会的なものをたくさん抱えています。
それなのに家庭や子育ての負担が一向に減らないことが、現代の不登校増加の一因であるとシマハチは感じています。
不登校で悩んでいるお母さんで、先ほどのお父さん像があてはまる人は、一人で背負い込んでいる可能性があります。
自分ばかりを責めずに、まずは色々な人や機関に相談してみましょう。
現代のお母さんは一人で多くを抱えがちです。
悩みを共有できる人や機関をぜひ見つけて下さい。