学校のクーラー
シマハチのひとり言です。
うだるような暑さがやっと終わりを迎えましたね。
そして、いつの間にかもう10月です。
今年の夏の暑さは本当に異常でしたね。車にエンジンを掛けると、「外気温42℃」なんていう表示を何度も見ました。
これが今後のスタンダードな夏の姿になっていくのでしょうか・・・。
ところで、シマハチ勤める学校のような公立の学校でクーラーが完備され始めたのって本当に最近の話なんですよね。
2017年ではまだ、全国で4割程度の学校しかクーラーがついていませんでした。
ちなみにシマハチの学校で普通のクラスにクーラーがついたのは6年前、2017年です。
ラッキーにもこの4割に入っていたということです。
2017年までの学校の夏といえば、クーラーがあるのなんて職員室や校長室ぐらいで、
それはそれは、職員室にいつもいる偉い先生がうらやましく(恨めしく)思ったものです。
職員室から一歩出ると、そこは灼熱・・・。
ちなみに歴史ある校舎は、断熱という概念がほとんどないような構造になっていまして、夏は外より暑く、冬は外より寒いのです。
クラスに入るとさらに、高温を発している元気な子ども達が約40人。
それはそれは暑い中で、教師も子どももへとへとバテバテになりながら授業をしていました。
今思うと、そんな中でも熱中症になることなく夏休みまでの期間普通に過ごしていたんですね。
消防士さんが夏前にやる暑熱純化訓練ってご存じですか?
熱中症にならないように体を暑さに慣らす訓練です。
毎日徐々に暑くなる教室にいることで、私たちの体も徐々に暑さに耐えられるものになっていっていたのかもしれません。
それでも暑くて暑くてどうにもならない午後などは、授業を少し中断して涼みに外に出るなんていうこともしていました。
これが、ほんの数年前のことなんて信じられますか?
今なら、「熱中症アラート発令中!!!」いう状況の教室で、毎日勉強していたんですね。
クーラーが設置された、今の学校はどうでしょう?
そのころに比べると、まあ簡単に言って
「天国」です。
「クーラーが寒すぎます・・・。」なんて、上着を持ってきている子もいますよ。
教師も汗一つかかずに、午後だって平気で授業をすることができます。
なんて幸せなことなんでしょう。
クーラーの設置率は、2022年の段階で95%を超えました。
近年の異常な暑さを体験すると、公立学校のクーラー設置は本当にぎりぎり間に合ったなという印象です。
今、「クーラー無しの環境に戻って毎日授業をして下さい。」と言われたら、
もう教師を辞めるかもしれません・・・。とても無理です・・・。
暑さに強かったシマハチの体も、いつの間にかクーラー無しでは仕事ができない体になってしまいました。
子ども達もたぶんそうだと思います。
クーラーが無かった頃に比べ、熱中症に関する対策を強化しているにも関わらず、
暑さで参ってしまう子どもが多くなっています。
この子達もシマハチのように、暑さに弱い大人になってしまうのかもしれませんね。
地球が暑くなればなるほど、人は暑さに弱くなるなんて、なんか皮肉なものだなと思う、シマハチでした。