9月の子どもを支えるのに大切なこと
こんにちは!公認心理師教師のシマハチです。
もうすぐ9月、二学期が始まった学校も多いと思いますが、
毎日とんでもなく暑い日が続きますね・・・。
シマハチがいる地域では、ほんの数年前まで教室にクーラーがありませんでした。
毎日のように「熱中症警戒アラートが・・・」と言っている今では信じられませんが、
茹だるような教室で、子どもも教師も汗だくになって勉強をしていました。
特に夏休みに入る直前や直後は、子ども達も暑さでぼーっとしていることがよくありました。
ほんの数年で、世の中の流れも常識も、そして気温も変わるものですね。
ところで、
暑い中ですが、みなさんのお子さんは、元気に学校にいっていますか?
以前のブログで子どもが「学校に行きたくない。」と言った時に大切なことについてお話ししました。
今回は、学校生活の中で子どもにとって、9月ってどんな時期なのかについてお話ししたいと思います。
それを理解することで、9月の子どもを支えられる親サバイバーになりましょう!
子どもにとって、9月とは?
9月は言うまでもなく、夏休み明けて初めての月になります。
では、子どもにとって9月はどんな月なのでしょう?
まず、前半の二週間は夏休みから学校へ心と身体を順応させる時期です。
夏休み明け最初の一週間は午前中で帰る日が多いこともあり、
朝起きることに苦労しながらも案外スムーズに乗り切る子どもが多いです。
でも本当の疲れは二週間目から突然にやってきます。
前も書きましたが、二週間目に入ってから突然に「学校に行きたくない。」と言い始める子どもも多いのです。
二週間目の子ども達は、学校の中でも落ち着きがありません。
授業中にぼーっとしていたり、眠そうにしていたり、
また、反対にものすごいハイテンションで友達とずっとしゃべっていたり。
家の中でも、親が気になる行動を取り始めるかもしれません。
友達との電話やLINEの時間がやたら増える。
スマホをずっと触っている。
親の話を聞いていない。
学校の話を嫌がる。
反抗的攻撃的な言動を取る。
勉強に身が入らない。
など、
夏休みは終わったんだから、いいかげんにしなさい!
と思わず言いたくなりますね。
子ども達はなぜこのような行動を取るのでしょう?
それは、心と身体を学校のリズムに戻していく、つまり再び学校生活に順応していくために、心と身体のエネルギーがたくさん必要だからです。
学校にしっかりと順応している一学期末に比べ、
9月最初は再び順応するために、心と身体のたくさんのエネルギーを消費しています。
順応しようと努力しながら、同時に
楽しいけどなんか不安だな・・・。
友達との接し方ってこんなんで良かったっけ?
勉強が分からなくなってるかも?
などの不安を解消しようと努力もしています。
学校でたくさんエネルギーを使って、それでも不安もあって・・・
という状態の子ども達は、家でさっきのような行動を取ってしまうのです。
それでも三週目に入ってくると、学校のリズムに心と身体が慣れてくる子どもが増えてきます。
高いと低いを行ったり来たりしていたテンションも落ち着き、授業にも身が入り始めます。
友達とも徐々に元の関係に戻ります。
そして四週目に入ると、かなり落ち着きややる気を徐々に取り戻し、まるで何事もなかったかのように、元の学校生活へと戻っていきます。
いかがだったでしょうか?
親は学校の様子を見ることはできませんが、
9月、夏休み明けの子ども達の多くはこのような過程をたどりながら、
元の学校のリズムを取り戻していきます。
つまり、9月に落ち込んだり、元気がなかったり、イライラしていたりすることは、どの子どもにもよくあることなのです。
それだけ、子ども達はエネルギーを使いながら学校のリズムに心と身体を順応させようとがんばっているということなんですね。
9月の子どもに親ができることとは?
9月の子ども達は、学校に行くだけでとてもがんばっていることが、理解してもらえたでしょうか?
親がその姿を見て、必要以上に不安になったり焦ったり腹を立てたりすることは、
子どもにとってよりたくさんのエネルギーを消費することに繋がります。
では9月の子どもに親ができることは何でしょう?
それは、「受け止めること」「肯定すること」「守ること」です。
前のブログでお話ししたことと同じですね。
それだけ親が「受け止めること」「肯定すること」「守ること」をすると、
子どもにとって良い効果があるということなのです。
親が必要以上に不安になったり焦ったりせずに、この3つのことをしていれば、
子ども達はいつの間にか元気になって、勝手に元のリズムを取り戻します。
9月の子どもを支えるのに大切なこと まとめ
子どもにとって親の存在や影響はとても大きいです。
その親が「受け止めること」「肯定すること」「守ること」をすることが、
子どもに大きな安心感や自己肯定感を与え、心を強くたくましくしていきます。
そして、この3つのことを実践していくことで、誰でも9月の子どもを支えられる親サバイバーになることができます。
この記事が、「親サバイバー」の悩み解決のお役に立てたらうれしいです。
学校での悩みを抱えている方は、ぜひまたここに来て、一緒に解決していきましょう!