母親専門の理由
fami
「不登校」は母親のせいではありません

日本は今でも多くの家庭で、母親が子育ての中心を担っています。
子どもが学校へ行けなくなったとき、その矢面に立たされるのも、多くが母親です。
「ちゃんと育ててこなかったのでは?」
「甘やかしすぎたのでは?」
そんな声にならない圧力が、日常の中にあふれています。
母親が感じているプレッシャーは、父親のそれとは比べものにならないほど大きいものです。
「理想の母親像」と「現実の自分」との狭間で、苦しみながら子育てをしている方も多くいます。
でも、一生懸命に育ててきたからこそ、母と子は深く繋がっています。
その分、母親の中にある不安や焦り、強いプレッシャーは、知らず知らずのうちに子どもにそのまま伝わっていきます。
そして揺れ動く子どもの心が限界を迎えたとき、「不登校」という形で現れることがあるのです。
けれど、「不登校」は決して母親のせいではありません。
むしろ、不登校の子どもをもつお母さんは、自分を後回しにして一生懸命に子どもに寄り添ってきた方ばかりです。
そんなお母さんに、まずは少しでも心を軽くしてもらいたい。
だから私は、「母親専門」にこだわります。
お母さんが自分の気持ちと向き合い、安心を取り戻してくこと。
それが子どもにもやさしく届き、親子の関係にあたたかな変化を生み出します。
お母さんの苦しさが和らぐこと。
それが「不登校」という出口の見えない悩みに、あたたかい光を差し込む第一歩になるのです。